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軸をぶらしちゃいけないという、わかっちゃいるけど・・・の話

更新日:9月18日

(今日の記事を音声で楽しみたい方はこちら↓)


 

何をやるにも軸ってあると思うんですけど、 軸って絶対ぶらしちゃいけないよねというお話をしたいと思います。

それ自体はもう当たり前じゃん!そんなのって話なんですけれど、改めて自分がいざやってみるとなると、判断をするときにぶらしてしまいかねない。なんかそんな判断をしそうになっちゃう場面が結構あったので、それについてシェアをしたいと思います。


具体的にやってることで言うと、色々プロジェクトはあるんですが、読み終えた本をお預かりして査定します。で、査定金額分のお花を子供たちにお届けするという「フラリボン」というプロジェクトをやってるんですが、その第1弾のイベントが8月1日に終了しました。NPO法人カタリバさんを通じて、子供たちに届けてきたんですけど、本当に喜んでいただけて、めちゃくちゃ やってよかったなって思えたプロジェクトでした。僕もそうですし、他に参加してくれたフローリストの皆さんも皆さんそのように感じてくださって。子供たちはもちろん喜んでくれた。カタリバの皆さんも本当に喜んでくれた。心からこれはやってよかったなと思えるプロジェクトだったんです。


で、そうなると、やっぱ第2弾ってなるわけですね。第2弾も、せっかく子どもたちと交流ができたので、もう1回、その子どもたちとの関係を深めたいなという気持ちも芽生えてきたから、次はクリスマスぐらいを目安にやりましょうという感じになってるんです。となると、じゃあいかに本を集めるかっていうところに主眼が置かれるわけですね。

で、本を多くの方から集められた方がいいわけだから、じゃあ、「回収拠点として今までは花屋さんに限定して回収拠点を作ってたんですけれども、それをもっと花屋さんに限定せずに色々広げてもいいんじゃないか」っていう話になってて、僕もそのように旗を振り始めていました。メンバーにもそのように話してたんですね。他の皆さんも確かにそうだよねってなってたんですけども、ここからが今日の本題です。


このプロジェクトが進められているのは、肝になっている仕組みがあるんですが、それはバリューブックスさんという本を循環させる仕組みを色々プロジェクトとしてされている会社があって、そこの取締役の方と今回のイベントの振り返りをしてたんです。「今回こうでした。次回はこんな感じでまた進めていきたいと思ってるんです」というお話をしたんですが、その中の1つが、本の回収拠点をどんどん広げていこうと思ってるんですよという話をしたら、、、


「なるほど。でも、ただちょっと待ってくださいね」と、雲行きが怪しくなったんですね。トーンが下がって、「確かにそうかもしれないんだけど、例えば裾野を広げたとしたら、本の回収拠点が、ラーメン屋さんもそうだし、定食屋さんとか、ひょっとしたら夜のスナックとか、いろんなところに広がっていく可能性っていうのはありますよね」と。で、「そうなったら、ひょっとしたら、それは確かに本は多く集まるかもしれない。一方で、このプロジェクトに本当に賛同してくれていて、本の素晴らしさもそうだし、花の素晴らしさ、そういったところに魅力を感じてプロジェクトに参画しようとしている人たちのその意欲を削いでしまうかもしれないし、ひょっとしたらそういったことが強まると、プロジェクトそのものの印象やブランディング、こういったところを損ねてしまう可能性も出てきちゃうんじゃないか」というアドバイスをいただいたんです。


なるほど!と思って、その視点が僕、全然欠落しちゃってたんで、妙に納得したんです。つまりは、回収拠点と言われるものをお花屋さん以外に広げていくのは一旦慎重になった方がいい。あとはそもそも回収拠点という表現で本当にいいのかっていうとこですね。なぜならば、過去の傾向からすると、どうやらいわゆる不用品回収、 廃品回収みたいな感覚で、残念ながら値段がつかないようなボロボロの本が持ち込まれたりすることが結構あるようなんです。そうなっちゃうと、単純にコストになるだけで、査定がつかない本が集まるだけになってしまうので、プロジェクトが成立しなくなっちゃうんですね。それよりも、個人の自宅にあるものを、ご自宅に集荷依頼をかけて発送してもらうっていう方が、今までのデータ上は単価が高いし回収率が高いというデータが取れてるので、であるならば、基本的には本の回収は、そこを主体にして、それでもどうしても、例えば家に段ボールが用意できないとか、回収依頼かけるのがめんどくさいとか、箱に詰めるのめんどくさいとか、そういう方は「じゃあどうぞ、お近くのプロジェクトに参加してる花屋さんに本を持ち込んでもらっていいですよ」っていう風にした方がいいんじゃないか?プロジェクトの質の担保に繋がるんじゃないかというようなアドバイスもいただいて、なるほどなと思ったんです。


つまり、フラリボンというプロジェクトを通じて、体現しようとしている世界観、この印象というものが、 その方が保たれるんじゃないかっていうアドバイスをいただいて、こういう視点は非常に大事だなと思いました。


よくね「量質転換」っていう言葉もありますけども、この場合に関しては、量を追ったらそれが質に転換しないんだっていう、こういうパターンもあるんだなっていうのは勉強になりました。質を高めていくことで結果として量に転換する、こういう順番もあるんだと。だから、「とにかく本を集めるぞ」と。気持ちの上ではそうなんですけど、そのために何でもかんでもやるではなく、世界観を大切にしながら、量も狙っていくというところを目指したいと思っていますので、今日はそのご報告でございました。


それでは、今日も元気にがんばローズ🌹




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