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残り僅かになってきたSTEMN

(今日の記事を音声で楽しみたい方はこちら↓)


 

花の現場で廃棄されている、捨てられているお花の茎が大量にあります。これを活用してSTEMN(ステムン)という器を作っているんですが、その初回製造分が残りわずかになってきましたので、そのお話をしたいと思います。



このお話、初めて聞くという方もいると思うので、改めてそのSTEMNについてお話をしますと、花屋さんが花束とかアレンジメントを作るときに必ず必要な長さに花の茎を切るんです。切られた茎というのはほぼ100%ゴミとして捨てられています。


でも、もったいないなってずっと思ってたんですね。なぜならば、その切られた茎ですら仕入れたお花の一部だからです。それをまたお金を払って処分している状態なんです。だったらこれを何かに活用できる方法はないのかな?というところを、ずっと探っていたときに、このSTEMNプロジェクトを一緒に進めてくださっている株式会社山櫻さんとの出会いがあり、山櫻さんはバナナペーパーというバナナの茎から作った紙を展開しているので、そのプロジェクトをSDGs系の本で見かけたんです。それがきっかけで僕から提案させていただいて、ご賛同いただき、そこからこのSTEMNの製造に移っていったという流れがあるんです。一緒に展開させていただいているわけなんですが、その初回製造分が約5,000個あったんですけど、おかげさまで残りわずかとなってきました。本当にありがとうございます。


お花屋さんを中心にお花の業界の方、あとは中には一部アパレル系の会社さんや雑貨屋さん、こういったところも活用いただいているケースがありますが、圧倒的に多いのはお花屋さんですね。


事例とすると、その中の具体的な使い方は、主にワークショップでの活用が多いです。なぜならばSTEMNという器そのものを他の器と比較したときに、機能性でめちゃくちゃ優れているかとか、デザインが本当に素晴らしい、飛び抜けてデザインがいいとか、別にそういうものでは正直ないです。それよりもその成り立ち、ストーリーに意味があって、実は新聞古紙も使っているので、そこにこの茎を混ぜているんですね。使い終わった後は土に埋めれば分解されて土に還るというサーキュラーエコノミー型の商品でもあるんです。なのでそのストーリーに魅力を感じて使ってくださる方がほとんどなので、だったらそれはワークショップという機会で、直接お客様に伝えないとなかなか伝わらないというものもあるんですね。ただ店頭に置かれていたとしても、POPで説明が書かれていたとしても、やっぱりなかなか伝わらないです。なのでワークショップというのは相性がいい。


しかも、子供向けになるとさらに良くて、SDGs教育とか小学校だと入ってきてますから、その文脈でこの器というものを通じて、STEMNを通じて、環境面でのアナウンスをしたり、ごみの低減に日頃から努めましょうね、なんていうことをお伝えしたり、サーキュラーエコノミーというのはそういうことなんだよとか、いろんな視点でメッセージをしていると思うんですが、その一つのアイテムにもなっているわけなんです。なので残りわずかとなってきたのは、非常にありがたいことでもあり、次どうするかというのも同時に考えなきゃいけないタイミングにもなってきました。


それとあとは僕の方で考えているのは、別のプロジェクトでフラリボンという体験格差が生まれている子供たちにお花を届けるプロジェクトもやっているんですが、その中でもこのSTEMNは活用できるんじゃないかなというふうにイメージしています。まさに教育という文脈があるアイテムなので、ワークショップを通じて子供たちにこのSTEMNの成り立ちをお伝えするにはすごくいい機会になるんじゃないかなと思っています。


STEMNの名前の由来はそもそも茎が英語でステムって言うので、それをなくすみたいな響きも良かったんで、それいいねという流れになってSTEMNと名付けました。共感していただける方は、周りにお花屋さんや園芸店さんがいましたらぜひこの情報をシェアしていただけると嬉しいです。


それでは、今日も元気にがんばローズ🌹




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