一般社団法人 森を守るクリスマスリース協会 恒吉牧子さん インタビュー
- 岩田紫苑
- 2022年5月12日
- 読了時間: 4分
こんにちは、JOUROライターの岩田紫苑です。
現在JOUROでは「虹ノアトリエ」いう花業界専門のオンラインサロンを運営しています。ありがたいことに、サロンメンバー数は400名を超えてきました。皆様、日々精力的に活動されているため、サロンメンバーさんの活動をレポートさせてください。
本日ご紹介するのは、花Mailの恒吉さん。昨年、実施したクラウドファンディング「森を守るクリスマスリース・プロジェクト」の起案者でもあります。

今回は、プロジェクトを振り返りながら、インタビューした模様をお届けします。
みなさん、【間伐】という言葉をご存知ですか?
日本森の十字社によると、森林の木は、成長するにつれて、徐々に木と木の間隔が狭くなってきます。すると、太陽の光を十分に浴びることができず、栄養不足となり、健全な木へと成長することができなくなるそう。
健全な木々が育たないとどうなるのか…?
・私たちの飲み水がろ過できず、空気も清浄化しにくくなる
・多様な動植物が暮らしにくい森林になる
・栄養不足の木々は、台風や雪の影響で、倒れたり折れたりする
そこで行われるのが、木こりによる間伐。健全な木材を育成するために、欠かすことのできない作業です。

しかし、現状はこちら。
日本の森林は、ほとんどが私有林であるため、それぞれ山の所有者がいます。
適切なタイミングで、木こりの方々に森林を整備してもらう必要があるのですが、
必要な木材を輸入に頼ったり、プラスチックなど化石燃料由来の素材が普及したため
木材の価格が下落傾向。
収益が得られないため、山の所有者は、森林に手を施さず、
結果として、木こりの方への森林整備依頼が減っているそうです。
そんな現状を踏まえ、木こりの方々の活動を応援したい!と始まった「森を守るクリスマスリース・プロジェクト」
森林整備のため、伐採から生まれた木々をクリスマスリースキットとして
全国のみなさんへお届けしたり…
プロジェクトパートナーとして、ワークショップを開催できる権利と材料もご用意したり…。

クラウドファンディング終了後、たくさんの方々から反応があったそうです。
ここからは、インタビューの模様をお届けします。
クラウドファンディング中やその後、支援者や周りの方々からの反応はいかがでしたでしょうか?
プロジェクトパートナーの方々から、感想を頂きました。たくさんありますので、ご紹介させていただきますね。
「小学生に森林の大切さを話しながら、こちらの花材を使ってクリスマスのスワッグを作るWSを開く予定です。素晴らしい企画に参加できることを嬉しく思っております。」
「リース作りの会場に漂う香りに癒されて、参加者のみなさん笑顔でした。これからも、森を守る大切さを伝えていきます。」
「参加者の方から、リースを作る楽しさに加えて、森へ貢献できるのは嬉しい、と生の声をいただき、私も嬉しかったです。」
「クリスマスリースWSを楽しんでいただきました。また、小学校の夢授業で森の大切さもお話しました。」
嬉しいお言葉の数々!リース作りを楽しみながら、同時にそれが、森を守る取り組みに繋がっているという点で、共感を得られたのですね。
クラウドファンディングを始める前と後で、変わったことはありましたでしょうか?
クラウドファンディングに挑戦したことで、花業界×林業という掛け合わせが、事業として成り立つかも、と確信できました。さらに、想いを共有し、賛同する方々(=プロジェクトパートナー)を募ったことで、仲間が増えましたね。その仲間とともに、今後の活動を見据え、「一般社団法人 森を守るクリスマスリース協会」を立ち上げることもできました。
そうだったんですね!!今後は、どのような活動をしていく予定でしょうか?
これからも、どんどん賛同者を募り、全国各地のサテライト会場にて
「森を守るクリスマスリース・プロジェクト」を開催していきたいです。
また、木こりツアーを計画したり、森林整備や植林を体験の場を設けていきます。
ありがとうございます。私も、今年のクリスマスリースは、「森を守るクリスマスリース協会」のものを使いたいと思っています!
本日は、お忙しいなか、インタビューに応じてくださり、ありがとうございました!
森林整備の成果が出始めるのは、50~100年後。
即効性がなく、目先の優先度も低い事業です。
しかし、自分たちの子供や孫に、豊かな森を残すことができるように。
次世代が、より良い環境に身をおけるように。
今後も「森を守るクリスマスリース協会」のご活躍、応援しております!!
▶森を守るクリスマスリースプロジェクト
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