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執筆者の写真岩田紫苑

フラワーサミット2021

こんにちは、1児のママをしながらフラワーフォトグラファー/ライターをしているshionです。


先日開催されたフラワーサミット2021。




オンラインでの開催、さらには事前登録すれば、誰でも無料視聴可能!ということで、私も息子の昼寝中、隙をみて拝聴させて頂いた。


登壇していた方々のお言葉を、ほんの一部だが、ご紹介する。


【外から見える新しい時代のフラワービジネス】

▶︎野尻佳孝様 ㈱テイクアンドギヴ・ニーズ 代表取締役社長

㈱テイクアンドギヴ・ニーズは、環境/ローカル優先主義/多様性/健康/文化という5つのステートメントを掲げ、それに基づき、事業展開をしている。渋谷にあるTRUNK(HOTEL)は、利用者が自分らしく無理せず、等身大で社会的な目的を持って行動するという意味の「ソーシャライジング」をコンセプトに建てられた。例えば、ラウンジの柱や壁は、古くなった日本家屋の木材で作られたり。部屋で使用できるルームサンダルは、サンダル工場で出た端材ゴムをアップサイクルしたビーチサンダルになっていたり。ストーリーをもった家具やアメニティを、利用者がごく自然に利用することで、社会貢献に繋がるような提案。そしてTRUNK(HOTEL)の、宿泊動機のほとんどが、ホテル内のサスティナビリティを実際に体験したかった、という意見だそう。


よって、今の消費のかたちは、モノ消費やコト消費でなく、意味消費だろう、と仰っていた。お花にもストーリーという付加価値をもたせると良いのでは、というアドバイスを頂いた。


【花き業界のSDGs】

▶︎平出賢司様 ㈲エフ・エフ・ヒライデ 代表取締役 

今の生産体系でOKなのか?改めて考える必要がある、と仰っていた。害虫駆除においても、定期的な農薬散布では環境負荷を軽減できない。定期的な散布であれば、なおさら、散布する労働者の安全への問題がある。さらに散布に充てる労働時間の問題もある。㈲エフ・エフ・ヒライデのある栃木県は工業団地であり、人口が都市部に流出している状態。5年後10年後を見越しながら、持続可能な生産体系を考える必要があり、自動散布の機械を導入したそうだ。


【新しい花屋の姿】

▶︎森田憲久様 ㈱Beer and Tech (hitohana) Founder,CEO

立地で戦うことが出来ないローカルのお花屋さんは、どうやって集客するのか。他店のECサイトにお客様をとられないように、場の価値を見出す必要があるだろう。それは、地元の人との結びつきであったり。地元の人の、生活動線上にお花屋さんを置く工夫も必要。


hitohanaが大切にしていること。品質&デザインはもちろん重要だが、ユーザーへのインタラクションも大切にしている、とのこと。お花を贈ってそのまま、フィードバックができない仕組みが多い。お花を受け取った方が、その後どのように、お花を楽しんでいるのか?を知らずの状態になっているから。


▶︎吉川登様 (一社)花の国日本協議会副理事長、花キューピット㈱代表取締役社長

お花の売り方は変わった。以前は、いつ行っても同じクオリティ、同じ価格帯での販売に重きを置いていたが、今はストーリーや感性で売る時代。お花そのものを売るのではなく、付加価値をつける。例えば、花×人であれば、フローリスト。フローリストの生き方に共感し、その人のデザイン性に魅かれ、その人が束ねたブーケを購入する、という流れ。


【フラワーサミット2021を拝聴して】

普段、活動するなかでは、なかなかお話を聴くことができない立場の方々。私は、どうしてもエンドユーザーの視点で、花業界を見てしまいがちだが…経営者としての視点、俯瞰的なマクロな視点がとても興味深かった。


(3日間全てのプログラムを視聴したわけではないため、偏りが生じているが…そこはご理解いただきたい🙏気になる方はアーカイブの配信を待とう。)



フラワーフォトグラファー/ライターshion


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