運営している花と緑の社会実験室「soe!」では、年2回研究合宿と題して花や緑に関連した学びの場を用意しています。今回はその第1回目となる研究合宿で、新潟県に訪問してきました。
▼主な工程
1日目
「脇坂園芸」さん集合(新潟県阿賀野市) ※エディブルフラワー圃場視察
↓
月岡温泉宿泊(新潟県新発田市)
2日目
新潟県立植物園視察(新潟県新潟市)
↓
みつけイングリッシュガーデン視察(新潟県見附市)
▼脇坂園芸さん
今回の研究合宿の最大の目的でもある脇坂園芸さん。
脇坂さんとは前職時代からお世話になっていて、10年近くのご縁になります。
ただ今まで実際に訪問したことがなく、その現場を見たいのもあったし、エディブル業界の現状やこれからの課題など色々直接お話を伺いたかったので、今回訪問させていただきました。
エディブルフラワーを活用した加工品
元気いっぱい愛情たっぷり、どこか可愛らしい脇坂さん
忙しい中、色々とお話を聞かせていただきありがとうございました。
エディブル業界についてほんの一端ですけど触れることができて、僕たちだからできそうなことも少しイメージが湧いてきました。大事なのはここから。で、具体的にどう動くか?形にしていく中でまた密に連絡を取って進めさせていただこうと思いますので、引き続きよろしくお願いします。
そして、初日は午後からの集合だったので視察予定はこれで終わり、宿泊先である月岡温泉へ移動。泉質もよく、温泉街も楽しめる素敵な温泉でした。
▼新潟県立植物園
2日目は新潟市へ移動し、新潟県立植物園を訪問してきました。
個人的にこちらはとても楽しみにしていました。
最近勉強している「絶滅危惧植物の保全」について、こちらの新潟県立植物園さんは日本植物園協会に加盟している植物園の1つで「植物多様性保全拠点園」の1つでもあります。ん?って思いますよね。簡単にいうと、「地域の野生植物を保全する拠点」になっているということです。その土地だからこそ生育している植物がありますので、それらを絶滅危惧から保護する役割があります。
広大な敷地の中は植物で溢れていました。木陰で休んでいる人の姿も見られました。公園に近い役割も果たしているような感じでしたかね。家族で出かけるのにはとても良い場所です。ではお目当ての温室についてご紹介します。
▼温室の様子
温室の中は植物にとって最適な環境を維持しているので、僕らにとってはジメジメで暑かったです汗
でも写真撮るのに夢中でまるでディズニーの世界に足を踏み込んだかのようなワクワク感が得られました。
食虫植物・着生植物など普段お目にかかれない植物。また普段見ることはあってもここまでの大きさのものは初めて!という植物もたくさん。参加したメンバーみんな夢中になって植物に見入っていました。
そして、職員さんとお話をすることもできました。
僕が絶滅危惧の保護に関する勉強をし始めているのもあり、その点における課題や現状など聞かせていただいたのですが、職員さんが感じていらっしゃることも多々聞かせていただき、民間だからできそうなことと公立だからこそできそうなことの掛け合わせで何か連携できたら良いですねーという話で盛り上がり、僕にとっては大収穫の植物園視察でした。
確かに少し見ただけでも何かできそうなことは山ほどありました。
僕らのような民間で「植物園」に関心がある事業者は残念ながらほぼ皆無でしょう。。
でも専門性があるからこそ関心のある方同士で連携すれば、マニアックな何かが生まれ、それを欲しているマニアックな層に刺さるコンテンツが生まれるかもしれません。そんな動きを現実のものにしていくためにも、まずは「課題の共有」ここからできればいいなと思い、植物園を後にしました。
貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました。
▼みつけイングリッシュガーデン
続いて向かったのは最終目的地、「みつけイングリッシュガーデン」(新潟県見附市)
こちらは事前情報として「エディブルフラワーを使ったメニューがあるカフェ」の存在を把握していたので、ガーデンを楽しむというよりもランチの時間帯というのもあって、カフェが1番の目的で訪問しました。
▼エディブルフラワーを使ったメニュー
「エディブルフラワー×キーマカレー」
「エディブルフラワー×ティラミス」(一番人気)
「ドライローズ×シフォンケーキ」
味が美味しかったのはもちろん、どれも写真映えする一品。
またスプーンやフォークも農機具を模したもので、こだわりが感じられました。
イングリッシューガーデンの敷地内にこうしたカフェがあり、食事を終えた後にガーデンを散策し花に触れる。この設計はシンプルでありながらとても理に適った素晴らしいものでした。結婚式場も併設していて、ここでのブライダルも人気ありそうだなーなんて感じられる場所でした。
食事中話していたのはエディブルの活用方法。
提供側とすれば食事として考えた時にエディブルはなかなか主役にはなりにくい。しかもやや高い。。しかも生物となると扱いにくいと感じられてしまうのは事実。ただ工夫次第で
エディブルはやっぱり集客商品になるよねーという話で盛り上がりました。具体的は方法についてはネタバレになるのでここでは書けませんが、こうした会話で盛り上がり、それをその後具体的な活動につなげていくのが「花と緑の社会実験室soe!」です。
今回初回となる研究合宿はあっという間の2日間でしたが、とても意義のある内容でした。
次回は2月の予定。(年2回実施予定)
どんなテーマを扱い、どこに行くかはまだ未定ですが、こうした小さな活動を積み上げていくことでしか大きな課題解決にはつながらないと思います。
今回植物園さんとも繋がりができました。
この一歩を無駄にせず次の一歩に繋げていきます。
参加してくれたメンバーの皆さんもありがとうございました。
一段とコミュニティの絆が深まった気がしています。
これからも花と緑の探求を一緒にしていきましょうね。
参加できなかったメンバーも次回は是非!
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